高校生から学んだ『素直さ』と『柔軟性』で第3の答えを探し出す

高校生から学んだ『素直さ』と『柔軟性』で第3の答えを探し出す

高校生から学んだ『素直さ』と『柔軟性』で第3の答えを探し出す


マナビエルライター&ファシリテーター松田 裕司です。

先日、高校に出向いて小論文の講座を行いました。

その講義の中で「タイムマシンがあったら過去と未来のどちらに行きたいですか?」
と問いかけたのですが、
その時に発言してくれた生徒たちの答えとても素晴らしかったです。

高校生が持つ『素直さ』と『柔軟性』は、
私にとってギフトと呼べるような非常に学び得るものでした。

小論文講座の様子

『過去』と『未来』どっちに行きたい?

「過去と未来どっちに行きたい?」という問いかけは、
簡単なようで難しい問いかけだと思います。

それは普段から「過去に行きたい!」「未来に行ったらどうなるんだろう?」と
考えている方はあまりいないと思うし、聞かれなければ考えることすらしないから。

また、この問いかけはどちらを答えても正解になります。

大事なのは自分で答えを考えて、その答えに対して相手が納得するような理由をつけること。

普段考えることすらしないものを自分の価値基準で答えて納得する理由を述べることは、
考えなければ出来ないことなので、簡単だけれども深く考えると難しいことだと私は思います。

“今”と向き合う高校生の素直さ

講義では『過去』派と『未来』派に別れてもらい意見を述べてもらったのですが、
その意見が素晴らしかったです。

「“今”起きていることは過去の出来事がつながって起きている。だから過去に行って現状を変えていく。」

「未来を知ることで“今”の状況を変えていく。」

※実際はもっと深い意見でしたが、便宜上、一部を抜粋・修正して書かせていただきます。

生徒たちの意見で素晴らしいと感じたのは、『過去』や『未来』というテーマから
“今”何をすべきかについて述べていたこと。

私は「過去や未来に行って“その時”にしたい事を考えるのかな?」と予想していたのですが、
『過去』と『未来』を通じて“今”を考える、この感覚は素晴らしいと思いました。

“今”の世の中は未曾有の事態ですし、
「この状況をなんとかしたい!」と思う高校生たちの素直さが非常に眩しく見えましたね。

ちなみに、私は「未来に行って宝くじの当せん番号を確認しにいく!」と考えておりました。

いま思うと非常に恥ずかしいですし、あの時に「自分の意見を言わなくて良かった」と安堵しております。

厳しい環境の中でも対応していく柔軟性

生徒たちの意見は非常に素晴らしかったのですが、
少し気になった点もあったのでその辺りを考えてみます。

もし私が高校生だった頃に「過去と未来どっちに行きたい?」と聞かれたとして、
“今”何をすべきかを考えることは出来ただろうか?

答えは『NO』だと思います。

それは「置かれていた環境が違う」から。

私が高校生の頃は現在の様に自粛することもなければ、
周りの人の事を考えて行動することもなかったです。

良くも悪くも自分の事だけを考えて生活が出来ました。

周りは関係ない、自分だけの世界で物事を考えられたかなと思います。

けれども、今の高校生は自分の事だけでなく、
周りの人や社会を意識して行動しなければいけない。

それは少し早く大人にならないといけない環境ですし、
私の感覚からすると少し気の毒に感じます。

なぜなら、高校生の間はもっと自分の事だけを考えていい時間だと思うから。

自分が思う通りの挑戦をしていろんな経験をする時期と考えているので、
『周りの事を気にしなくてもいい時間』が
失われたことに対して行き場のない気持ちを抱えてしまいます。

けれども、生徒たちはこの状況の中でも“今”と向き合い、
与えられた環境対応して、しっかりと自分なりの考えを持っている。

その姿からは、私の価値基準だけでは測れない生徒たちの柔軟性を感じました。

改めてそれぞれの価値基準が存在しているのだと学べた良い機会だったと感じています。

「素直さ」と「柔軟性」を持って第3の答えを探しだす

「素直さ」や「柔軟性」を私は今からでももっと意識するべきかもしれません。

「素直さ」は今の自分の気持ちを表現する上で必要であり、
「柔軟性」は与えられた環境で適切な表現をする上で必要だと、
生徒たちの姿勢を通じて感じました。

自分の意見を主張することは大事ですが、
それだけしか答えが出せないような感覚ではいけないのかなと思います。

それこそ、「過去」と「未来」の2つの答えしか提示していない問いに対して、
“今”という答えを出した高校生たちのように、
第3の答えを考えることはこれからの時代ではもっと大切になってくるかもしれません。

「白か黒で答えろ」と問われた時、その間に広がる無限の色の中で
“一番似合う色”を探しだす感覚を、私も身に着けていきたいですね。


マナビエルライター&ファシリテーター
松田 裕司

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